脳神経!
看護学生も鍼灸学生も苦戦するところです。私もほとんど覚えてないです。
なので、また覚えなおしです!
覚えるのが大変だけど、臨床でよく出会う患者さんは脳・神経系の病気が多いです。
「こんな症状が出ている」から「ここが障害されている」とCTやMRIがなかった時代は、それで予測をしていたそうです。
神経系には「中枢神経」と「抹消神経」があります。
今回は末梢神経の脳神経についてまとめていきます。
※中枢神経は「脳」と「脊髄」だけです。
脳神経は末梢神経です。「~神経」とついているものは末梢神経です。
☆脳神経とは?
*「脳」神経は「脳から直接出ている」神経。12対ある。
*頭頚部の筋肉、皮膚、目鼻耳に分布している。
*脳神経は脳幹・脳底から出て頭蓋底の孔を通る。
*脳神経麻痺の評価により、脳底・頭蓋底の病変部位を予測することができる。
*頭頚部の筋肉、皮膚、目鼻耳に分布している。
*脳神経は脳幹・脳底から出て頭蓋底の孔を通る。
*脳神経麻痺の評価により、脳底・頭蓋底の病変部位を予測することができる。
上から順番に覚えてね!
☆脳神経の機能と障害による症状
Ⅰ.嗅神経
*においを感じるところ
*障害されるとにおいを感じなくなる(鼻づまりとは違うよ)
*篩骨からすだれのように垂れ下がっている
*奥深いところにあるからめったに傷つかない
*障害されるとにおいを感じなくなる(鼻づまりとは違うよ)
*篩骨からすだれのように垂れ下がっている
*奥深いところにあるからめったに傷つかない
Ⅱ.視神経
*視覚を感じるところ
*障害されると目が見えない
*障害されると目が見えない
Ⅲ.動眼神経
*眼球運動(上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋)
*まぶたの運動
*瞳孔の調節
*ピント調節(水晶体の調節)
*障害されると物が二重に見えたり(複視)、まぶたが下がったり(眼瞼下垂)、対光
反射が消失したり、物体の焦点調節ができなかったりする
*まぶたの運動
*瞳孔の調節
*ピント調節(水晶体の調節)
*障害されると物が二重に見えたり(複視)、まぶたが下がったり(眼瞼下垂)、対光
反射が消失したり、物体の焦点調節ができなかったりする
Ⅳ.滑車神経
*眼球運動(上斜筋)
*障害されると内下方の複視
*障害されると内下方の複視
Ⅴ.三叉神経
*顔の感覚
*食べ物をかむ(咀嚼運動)
*障害されると顔の感覚麻痺、咀嚼運動障害
*文字通り3つに分かれている
*食べ物をかむ(咀嚼運動)
*障害されると顔の感覚麻痺、咀嚼運動障害
*文字通り3つに分かれている
Ⅵ.外転神経
*眼球運動(外側直筋)
*複視
*複視
Ⅶ.顔面神経
*顔の筋肉(表情筋:前頭筋・眼輪筋・口輪筋)
*味覚(舌の前2/3)
*唾液・鼻汁・涙の分泌
*障害されると味覚障害、顔面神経麻痺
*味覚(舌の前2/3)
*唾液・鼻汁・涙の分泌
*障害されると味覚障害、顔面神経麻痺
Ⅷ.聴神経
*聴力(内耳神経)
*平衡感覚(前庭神経)
*障害されると聴力障害、平衡感覚の喪失
*平衡感覚(前庭神経)
*障害されると聴力障害、平衡感覚の喪失
Ⅸ.舌咽神経
*喉を動かす(嚥下)
*味覚(舌後ろ1/3)
*唾液の分泌(耳下腺)
*障害されると嚥下障害、味覚障害、唾液分泌の低下
*味覚(舌後ろ1/3)
*唾液の分泌(耳下腺)
*障害されると嚥下障害、味覚障害、唾液分泌の低下
Ⅹ.迷走神経
*外耳・咽頭の感覚
*頸・胸・腹部臓器の運動と感覚
*発声(喉頭金支配)
*障害されると嚥下障害、声がかすれる
*頸・胸・腹部臓器の運動と感覚
*発声(喉頭金支配)
*障害されると嚥下障害、声がかすれる
Ⅺ.副神経
*首の運動(胸鎖乳突筋・僧帽筋支配)
*障害されると肩が落ちる。頸部が回転しない(マヒはめったにおきない)
*障害されると肩が落ちる。頸部が回転しない(マヒはめったにおきない)
Ⅻ.舌下神経
*舌を動かす
*障害されると話しづらい(構音障害)
*障害されると話しづらい(構音障害)
⁂眼球運動:動眼神経・滑車神経・外転神経の3つで目玉をクルクル動かすことができるよ!
⁂喉の神経:舌咽神経・迷走神経の両方が支配しているよ!
☆覚えかた
日本人が大好きな語呂合わせ😆
色々な語呂合わせがあると思いますが、私はこれで覚えました!
●脳神経
「嗅いで見る、動く車の三つの外、顔聴く舌の迷は迷う副舌下」
●神経が出ている場所
Ⅰ大脳、Ⅱ間脳、Ⅲ,Ⅳ中脳、Ⅴ~Ⅷ橋、Ⅸ~Ⅻ延髄
●脳神経の出る孔
「女性ランナー首にした、さしごろ兄さんナンパくどいちゅーに」
女 (上眼窩裂) さしごろ(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ‐①,Ⅵ)
性 (正円孔) 兄 (Ⅴ‐②)
ラン (卵円孔) さん (Ⅴ‐③)
ナー (内耳孔) ナンパ (Ⅶ,Ⅷ)
首 (頸静脈孔) くどい (Ⅸ,Ⅹ,Ⅺ)
した (舌下神経管) ちゅーに(Ⅻ)
●感覚性の脳神経(7つ):視覚・聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚
「位置には(感覚)ご納得」
Ⅰ,Ⅱ,Ⅷ Ⅴ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ
●運動性の脳神経(9つ):骨格筋の運動
「三四郎、胃に良い(運動)ご納得」
Ⅲ,Ⅳ,Ⅵ,Ⅻ,Ⅺ Ⅴ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ
●副交感性の脳神経:腺の分泌や平滑筋の運動
「港区で服交換」
Ⅲ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ
⁂脳神経はローマ数字で覚えるといいよ!
☆まとめ
*ポイント
脳神経は12対の名前と神経が出ている場所、その神経がどんな働きをしているのか、障害されるとどんな症状が出るのかを覚えましょう!
以上、脳神経をまとめてみました。
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