国家試験対策の勉強法~脳神経~

2022/09/30

国家試験勉強

  

 脳神経!
看護学生も鍼灸学生も苦戦するところです。私もほとんど覚えてないです。

なので、また覚えなおしです!

 覚えるのが大変だけど、臨床でよく出会う患者さんは脳・神経系の病気が多いです。
「こんな症状が出ている」から「ここが障害されている」とCTやMRIがなかった時代は、それで予測をしていたそうです。
 神経系には「中枢神経」と「抹消神経」があります。
今回は末梢神経の脳神経についてまとめていきます。
※中枢神経は「脳」と「脊髄」だけです。
 脳神経は末梢神経です。「~神経」とついているものは末梢神経です。


☆脳神経とは?

*「脳」神経は「脳から直接出ている」神経。12対ある。
*頭頚部の筋肉、皮膚、目鼻耳に分布している。
*脳神経は脳幹・脳底から出て頭蓋底の孔を通る。
*脳神経麻痺の評価により、脳底・頭蓋底の病変部位を予測することができる。

上から順番に覚えてね!

☆脳神経の機能と障害による症状

Ⅰ.嗅神経
*においを感じるところ
*障害されるとにおいを感じなくなる(鼻づまりとは違うよ)
*篩骨からすだれのように垂れ下がっている
*奥深いところにあるからめったに傷つかない

Ⅱ.視神経
*視覚を感じるところ
*障害されると目が見えない

Ⅲ.動眼神経 
*眼球運動(上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋)
*まぶたの運動
*瞳孔の調節
*ピント調節(水晶体の調節)
*障害されると物が二重に見えたり(複視)、まぶたが下がったり(眼瞼下垂)、対光
 反射が消失したり、物体の焦点調節ができなかったりする

Ⅳ.滑車神経
*眼球運動(上斜筋)
*障害されると内下方の複視

Ⅴ.三叉神経
*顔の感覚
*食べ物をかむ(咀嚼運動)
*障害されると顔の感覚麻痺、咀嚼運動障害
*文字通り3つに分かれている

Ⅵ.外転神経
*眼球運動(外側直筋)
*複視

Ⅶ.顔面神経
*顔の筋肉(表情筋:前頭筋・眼輪筋・口輪筋)
*味覚(舌の前2/3)
*唾液・鼻汁・涙の分泌
*障害されると味覚障害、顔面神経麻痺

Ⅷ.聴神経
*聴力(内耳神経)
*平衡感覚(前庭神経)
*障害されると聴力障害、平衡感覚の喪失

Ⅸ.舌咽神経
*喉を動かす(嚥下)
*味覚(舌後ろ1/3)
*唾液の分泌(耳下腺)
*障害されると嚥下障害、味覚障害、唾液分泌の低下

Ⅹ.迷走神経
*外耳・咽頭の感覚
*頸・胸・腹部臓器の運動と感覚
*発声(喉頭金支配)
*障害されると嚥下障害、声がかすれる

Ⅺ.副神経
*首の運動(胸鎖乳突筋・僧帽筋支配)
*障害されると肩が落ちる。頸部が回転しない(マヒはめったにおきない)

Ⅻ.舌下神経
*舌を動かす
*障害されると話しづらい(構音障害)
⁂眼球運動:動眼神経・滑車神経・外転神経の3つで目玉をクルクル動かすことができるよ!
⁂喉の神経:舌咽神経・迷走神経の両方が支配しているよ!

☆覚えかた

日本人が大好きな語呂合わせ😆
色々な語呂合わせがあると思いますが、私はこれで覚えました!

●脳神経
「嗅いで見る、動く車の三つの外、顔聴く舌の迷は迷う副舌下」


●神経が出ている場所
 Ⅰ大脳、Ⅱ間脳、Ⅲ,Ⅳ中脳、Ⅴ~Ⅷ橋、Ⅸ~Ⅻ延髄


●脳神経の出る孔
「女性ランナー首にした、さしごろ兄さんナンパくどいちゅーに」

女  (上眼窩裂)    さしごろ(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ‐①,Ⅵ)
性  (正円孔)     兄   (Ⅴ‐②)
ラン (卵円孔)     さん  (Ⅴ‐③)
ナー (内耳孔)     ナンパ (Ⅶ,Ⅷ)
首  (頸静脈孔)    くどい (Ⅸ,Ⅹ,Ⅺ)
した (舌下神経管)   ちゅーに(Ⅻ)

●感覚性の脳神経(7つ):視覚・聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚

「位置には(感覚)ご納得」
   Ⅰ,Ⅱ,Ⅷ         Ⅴ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ


●運動性の脳神経(9つ):骨格筋の運動
「三四郎、胃に良い(運動)ご納得」
    Ⅲ,Ⅳ,Ⅵ,Ⅻ,Ⅺ              Ⅴ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ


●副交感性の脳神経:腺の分泌や平滑筋の運動
「港区で服交換」
  Ⅲ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ

⁂脳神経はローマ数字で覚えるといいよ!


☆まとめ

*ポイント
脳神経は12対の名前と神経が出ている場所、その神経がどんな働きをしているのか、障害されるとどんな症状が出るのかを覚えましょう!

以上、脳神経をまとめてみました。

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ジプシーナースで新たな職場を求め続けた結果「自分の居場所は自分で創らないと」と思い立ち、新たに鍼灸師を目指してます。 そして障がい児(者)専門の鍼灸院(サロン)を開業したいと思ってます。 看護のこと、鍼灸のことを書いていこうと思います、少しでも興味を持っていただけるとうれしいです。

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